そこはかとない、たおやかな、ゆかしい、雅やかな・・・日本語には、優しく耳に響き心に沁みわたる美しい言葉がたくさんあります。
そんな豊かな表現が似合う和の香り。
今日は、防虫を目的としたお香を作りました。衣類はもちろん、人形、書物、骨董品など・・・。
有機塩素系の農薬が原料の市販品に比べて、安全性が高いだけでなく、そこはかとない安らぎのある移り香を楽しむことができます。
調合を始める前に、お香の歴史や衣類を食害する虫のお話などを伺いました。
先生のこういう話がおもしろい!と参加してくださったのは男性陣。
ヒメカツオブシムシ!?
ヒメマルカツオブシムシ!?・・・いかにも衣類を食べそうな名前ですね!
調合表の中からお好みのイメージを選び、白檀を主香料として防虫効果の高い香料を中心に、バランス、香調を考えながら調合していきます。
とはいえ、考えてもわからないので、とりあえず表を参考に香料を加えていき、そのたびに香りの変化を確認してみます。
ん~、どうしましょう?どんな風に混ぜてもいい香り!うっとりしてしまいます。
きれいな色の和紙にくるんで出来上がりです。和紙の優しい手触りが、これまた心落ち着きますね。
先人たちが築いた大切な文化を使いこなして、和ごころを極めたいですね。