本牧に広がる広大な土地には、ゆっくりと流れる古の時がありました。
三溪園は、10棟もの重要文化財と3棟の横浜市指定有形文化財を含む、17棟の歴史的価値の高い建造物が巧みに配置されています。
これらの建造物は、生糸の貿易で莫大な財を築いた豪商・原三溪が、明治になってから失われようとしている京都や鎌倉の歴史的建造物を、三渓園一帯の自宅敷地内に移築保存したもの。
自然との調和が、その重厚感をさらに強調させてくれます。
しばし、空に向かって目を閉じ深呼吸。風を感じながらそっと瞼を開いてみたくなりました。
タイムカプセルに乗った気分を味わいたくなる・・・そんな感じでしょうか。
自らも茶人であり、書画をたしなみ、画家たちのパトロンであり、美術品の大コレクターでもあった原三溪。実業家として優れていただけでなく、研ぎ澄まされた感性の持ち主だったのでしょうね。
ぐるっと一日園内を回って1万3000歩!
何度訪れても、四季折々の花木が風情を変え、毎回違う美しさを見せてくれるのでしょう。
もうすぐ、蛍の季節ですね・・・。