江戸時代末期から、子や孫の成長を願うやさしく温かい心を込めた風習として、現在も大切にされている伊豆稲取の伝統工芸である「つるし雛」
ちりめんの美しい色が、作業しているテーブルを華やかに彩ります。
ひとりひとり、ひと作業ごと丁寧にご指導くださったので、つまずくことなく作業がはかどりました・・・と参加者。
細工物には、それぞれ意味や決まりごとがあるそうです。縁起が良いだけでなく、とっても奥深いものなのですね。
細かい作業ですが、形になっていくと嬉しく、思わずその世界に没頭してしまいます。
「最後までできるかしら?」と不安がっていた初心者も、見れば見るほどうっとりするような、かわいいつるし雛ができました。
今もなお受け継がれた明治・大正・昭和初期のものがあちこちで大切に残されています。
皆さんの深い愛情がこもったつるし雛もきっと何年、いや何十年も生き続けることでしょう。