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香司と歩く 鎌倉春の旅

更新日時:2016-03-04
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ひとつの出来事が歴史となり、その歴史がまた新たな歴史を生み、その積み重ねによって今がある・・・歴史ってすごいなー!
つくづくそう思った一日でした。

最初に訪れた光照寺では、キリシタンが出入りしたと思われるさまざまな遺物を拝見しました。
鎌倉にもいたんですね・・・隠れキリシタン。知りませんでした。
静かな趣からじんわりくる、この温かさは何でしょうか?
きっと、どんな信心も受け入れる時宗の懐の深さなのでしょう。
シャクナゲが美しいことでも有名。今度はシャクナゲの季節に行きたいです。

次の浄智寺は、山と一体化した佇まいにわびさびを感じ、何とも愛嬌のある鎌倉江の島七福神の一である布袋様には癒されました。
触ると元気が出るというお腹を、ありがたくなでなでさせていただきました。そのあと布袋様のお姿を見ると、さす指の方向に幸せがあるような気がして、さしている先に立ちたくなるのは、私だけでしょうか?
優しさが心に沁みわたり、自分も優しい気持ちになれます。人の気持ちは、時を越えて行き来するのですね。

さて、明王院に到着し、いよいよおいしいお弁当の時間です。
明王院のご厚意により客殿をお借りし、しだれ梅を眺めながら贅沢なひとときを過ごしました。
昼食後、本殿にて副ご住職のお経とお話を拝聴し、ご本尊様にお参りさせていただきました。
目の前の不動明王様は、厳しさこそ本当の慈愛であると教えてくださっている気がしました。
それにしても、副ご住職のお話、最高でしたね!
こんなに楽しく学べたら、私の日本史の成績が違っていたかも・・・。

そして歩くこと30分。最終地は覚園寺です。
一歩境内に入ると、そこは別世界。自然に包まれ、歴史に守られた古の面影を残す静寂な風景がありました。
ご案内をしてくださった僧侶のお話はとても深く面白く、もっともっと鎌倉を知りたくなりました。

あー、今日は、いろんな意味の「旅」を楽しめました。



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